【ガチャさんの冗談音楽シリーズVol4.】
むかし昔、日本に「アリババと15人の盗賊」(アリババ)という奇妙な名前の合唱団がありました。
編曲と指揮をする自称〈冗談音楽家〉の宮島将郎は、幼い頃はNHKラジオの風刺番組「日曜娯楽版」のフアンで、若い頃は日本テレビの幼児教育ギャグ番組「カリキュラマシーン」のディレクターをやり、ステージで演じるものは面白くなければ駄目だと考えていました。
宮島のやるコンサートの演出には次の4つの大切がありました。
1 お客さんを眠らせない。
2 アンコールが終わるまで帰らせない。
3 また来ようと思わせる。
4 芸術でなく芸能をめざす。
この結果、コンサートのお客さんはどんどん増え、コンサートはいつも笑いに包まれていました。
冗談音楽の中心は大作曲家の名曲に滑稽な歌詞を付けた〈名曲替え歌〉です。
曲目解説
『オールド・ブラック・ジョーク』
フォスターの「若き日、はや夢と過ぎ」という有名な歌
の替え歌です。
歳をとって、唯一の趣味は悪い冗談になった男が歌います。
女房と仲が悪いけど葬式をやってくれるか心配し、最後に若い頃の女房を思い出し、仲良くしようと反省します。
歌はハッピー・エンドかと思うと最後にどんでん返しが・・・
『子連れ狼魔王見参』
シューベルトの「魔王」と同じに、病気になったわが子を連れて医者のところへ急ぐ父親の歌です。
でも、替え歌で父親は映画「子連れ狼」の拝一刀、追うのは柳生一門の追っ手です。
お定まりのチャンチャンバラリもあるというハチャメチャ物語です。
『燃え尽き〜行進曲』
シュトラウスの「ラデツキー行進曲」をもじった替え歌です。
若い頃は怖いもの無しだった若者が、歳をとって突然燃え尽きる物語をお楽しみください。
あ、お客さんと一緒の手拍子もお忘れなく。
(
宮島 将郎)