【グレード3】金管六重奏(Trp1,Trp2,Hr,Trb,Euph,Tuba)
『目覚めよと呼ぶ声がきこえ』は、1731年にバッハによって作曲された全7曲からなるBWV140の番号が付いたカンタータです。その内容は、真夜中に物見らの声を先導として到着したイエスが、待ちこがれる魂との喜ばしい婚姻へと至る情景が描かれています。
この楽譜はその中でも特に有名な第4曲『シオンは物見らの歌うの聞けり』というコラールを抜粋し、金管6重奏の編成にアレンジしました。
他にも『目を覚ませと呼ぶ声がきこえ』、『目覚めよと呼ぶ声あり』などと和訳されることもあり、英語ではSleepers,Awake、そのタイトルで第4曲のコラールをアルフレッド・リードが編曲した吹奏楽版は、カンタータ第147番のコラールと並んで、しばしば演奏されています。
今回のアレンジでは、全体を通して各楽器への移り変わりを多くし、原曲に近いアレンジをしているので、一つのオルガンをイメージして6本の楽器が一つになると、より効果的な演奏になると思います。
また、TrbとEuphはパートを逆にしても、二本ともどちらかの楽器にしても、演奏出来る様になっています。
(
長野 雄行)