【グレード4】打楽器四重奏(鍵盤ソロと3名の和楽器伴奏)
使用楽器:ヴィブラフォン、マリンバまたはシロフォン、長胴太鼓、締太鼓、チャンチキ、ウッドブロック、サスペンドシンバル、ゴング、マラカス、レインスティック、フィンガーシンバル
「村雨(むらさめ)は、強く降ってすぐ止む雨。「群れた雨」の意味であり、群雨、叢雨とも書く。
遠くより近づく雨雲の影・・・突然の稲妻により、人は村雨の到来を知る。降り注ぐ雨は大地を押し流し川を氾濫させ、自然の強大さを人に見せつけるのである。しかし、その雨はまた大地を豊かにし、木々や作物を育て私達を救う恵みの雨でもある。
この曲は、村雨そのものを表わすとともに、自然と共存する人の思いを込めて作曲されている。」(月村路子)
和太鼓奏者である月村路子と出会い、彼女のオリジナルであるこの村雨を演奏した時、すぐに「これを打楽器アンサンブルにしたら面白い!」と思い編曲させていただきました。3名の和楽器と、マリンバまたはシロフォン&ヴィブラフォンのソロという編成になっています。
楽器編成は月村氏本人が演奏時に使用している楽器を元にしつつ、アンサンブルの面白さを重視し洋物楽器も追加しました。それぞれのソロパートや掛け声もあります。また、太鼓やチャンチキなどいくつかの楽器には、揃えやすい楽器でも演奏できるよう代用楽器の指示を書きました。
自然の恵み、そして脅威でもある雨に対する畏敬の念が込められた「村雨-MURASAME-」。太鼓の躍動感溢れる和の心を、打楽器アンサンブルでお楽しみください。
(
嶋崎 雄斗)